土井久幸先生の4年ぶりの新作個展をご案内申し上げます。
ちょうど10年前に、昭和会賞を受賞されて以来、クレパス画の風合いを生かしたやわらかな作風で多くの愛好家から人気を博しておられます。
地元和歌山で開催された「ストラスブール近代美術館展」でのギュスターヴ・ドレの油彩画との出会いから、独学で画家を志し、研鑽を積まれてこられました。第二の故郷と呼ぶほどにフランスへの制作取材を重ね、昨年秋にはストラスブールの旧市街にある画廊での個展開催を実現されました。多方面から大変に好評を得られたと伺い、私どもも大変うれしく存じます。
ご自身の絵画は、その時その場所でご自身が触れ、感じた情景を描いた「情景画」であり、作品を通じて多くの方とその情感を共有したいという土井先生。フランスの何気ない風景をとらえた「情景画」約50点の画面から、鑑賞者を包み込むような優しい光があふれております。どうぞご期待ください。