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没後40年

鴨居玲展

日動画廊銀座本店 : 2025.4. 4(金)-4.23 (水)

鴨居玲がこの世を去って、今年で40年となりました。

これまで5年ごとに大きな回顧展が全国の美術館で開催され、そのたび大変な注目を浴び、若い新たなファンが増え続けております。このように没してなお長く人々を惹きつける画家は珍しく、本年も京都、広島など各地で展覧が予定されておりますことは、生前深くお付き合いをさせていただきました私どもにとって、大変喜ばしい限りです。
並外れた容姿、ユーモラスで誰にでも柔らかに接する人柄とは裏腹に、描き出されるのは暗く重いテーマです。深い心の叫びや哀しみ、孤独、常に抱えた「人間とは何か」「自分とは何者か」という問いに描くことで向き合い続けました。本展では、油彩画をはじめパステル画、デッサンを一堂に展覧、また当時の写真や遺品の一部を併せて展示し、鴨居玲という画家を改めてご紹介いたします。鴨居玲がいつまでも皆様に愛され続けることを願いやみません。

※本展覧会では、油彩やデッサンなど合わせて40点以上の作品を展示する予定です。
ウェブサイトに掲載の作品以外にも、大小さまざまな作品がございますので、この機会にぜひ足をお運びいただき、ご高覧いただければ幸いです。
展示作品に関してのお問い合わせは、info@web-nichido.com まで、お気軽にお問い合わせください。

鴨居 玲

Kamoi Rei  (1928~)

【プロフィール】

1928 父悠、母茂代の次男として、石川県に生まれる。父はこの年、北国毎日新聞社(現在の北国新聞社)の主筆に迎えられている。
1946 金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大学)予科に入学、洋画を専攻する。宮本三郎に師事。
1948 第2回二紀展に《青いリボン》を出品、初入選する(第13回まで出品)。
1949 父悠が金沢市の自宅で逝去する。第3回二紀展に《赤い日まわり》《赤い裸婦》が入選、褒状を受賞、二紀会同人に推挙される。
1950 金沢美術工芸専門学校洋画専攻科卒業。上京し、乃村工芸社に入社、看板絵などを制作する。
1951 乃村工芸社を退社、母と姉の住む大阪に戻る。
1952 田中千代服装学園の講師となる。
1954 第8回二紀展に《空気の層》《あるく》を出品、同人努力賞を受賞する。
1956 鴨居玲・若林和男二人展を銀座で開催、引き続き大阪・阪急百貨店でも開催する。
1957 この頃から10年間ほど、油彩による制作に行き詰まり、パステル、グワッシュなどによる制作が続く。
1958 第12回二紀展にパステル画《腕時計》ほか4点を出品、同人賞を受賞する。神戸市生田区に転居する。
1959 神戸新聞文化センターで個展を開催する。芦屋市東芦屋市に転居する。最初の渡欧。油彩の制作は思うに任せず焦燥の時を過ごす。
1961 パリで開かれた青年美術家展に出品、入選する。
秋、パリから帰国、神戸に画室を持つ。この年二紀会を退会する。
1962 第5回現代日本美術展・コンクール部門に水彩《月と魚》を出品、入選する。第6回シェル美術賞展に《蠢(B)》が入選、佳作賞を受賞する。
1965 制作に行き詰まり、ブラジルに渡る。サンパウロ、ボリビア、ペルーを流浪し、パリに渡り、パリ市6区グランド・ショミエールにアトリエを持つ。
1966 ル・サロンに出品、褒状を受賞する。ローマに滞在後、帰国する。
1967 第21回二紀展に一般公募者として《静止した刻B》《静止した刻A》を出品、入選して再び同人に推挙される(第32回まで度々出品)。
1968 日動画廊ではじめての個展、大阪日動画廊で《静止した刻》などを発表する(以降、日動画廊で度々個展を開催する)。二紀会選抜100人に出品、100人展賞を受賞する。
1969 第4回昭和会展に《ふりかえる》《かるた》を出品、《ふりかえる》が優秀賞を受賞する。第12回安井賞展に《静止した刻》を出品、安井賞を受賞。東京国立近代美術館に購入される。
パリに旅行する。この頃から教会を題材とする制作が始まる。
1971 スペイン、マドリードのアパートに画室を定める。その後、ラ・マンチャ地方バルデペーニャスに画室を持つ。
1972 母茂代が芦屋市で逝去する。
1973 第27回二紀展に《私の話を聞いてくれ》《廃兵》を出品、文部大臣賞を受賞する。
1974 パリで最初の個展が、パリ、日動画廊で開催され、《踊り候え》など油彩13点と素描5点の新作を発表する。
1975 アメリカでの最初の個展が、ニューヨークのハマーギャラリーで開催され、ニューヨークに赴く。
1977 パリから帰国。神戸市東灘区甲南町に画室を持つ。第20回安井賞の選考委員となる。二紀会委員となる。
1978 第32回二紀展に《教会(A)》《教会(B)》を出品、最後の二紀展出品作となる。
1979 神戸市茸合区熊内町に画室を持つ。
1982 二紀会を再び退会する。
1984 金沢美術工芸大学の非常勤講師として、集中講義を行う。
兵庫県から兵庫県文化賞を受賞する。
1985 『鴨居玲画集-夢候』が刊行される。
神戸市の自宅で急逝する。

作品購入の際の注意事項

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日動画廊:03-3571-2553 (平日 11:00~17:00)

遠藤 彰子

Endo Akiko  (1947~)

【プロフィール】

1947 東京都に生まれる
1968 武蔵野美術短期大学卒業
1972 女流画家協会展・マツダ賞受賞。インド旅行(〜73年)
1973 二紀会展・奨励賞受賞。昭和会招待出品
(以後78年まで出品)

1974 女流画家協会展・Y夫人賞受賞、アサヒ賞受賞
<「楽園の住人達」120F>、二紀会展・佳作賞受賞 <「楽園の住人達」120F>

1975 女流画家協会展・木村賞受賞 <「楽園」100変>、
二紀会展・佐伯奨励賞受賞 <「音楽」100F>、
現代美術選抜展招待出品(文化庁)

1977 遠藤彰子展(紀伊國屋画廊)
1978 昭和会展・林武賞受賞 <「広場」80変>
1979 安井賞展出品(以後86年まで出品)、二紀会展・
同人優賞受賞 <「街」150F>

1980 女流画家協会展・女流画家協会賞受賞 <「駅」100F>、
二紀会展・宮本賞受賞 <「都会」200変 >

1981 ヨーロッパ旅行
1982 現代の女流画家展出品(以後毎年出品)
1983 女流画家協会展・甲斐賞受賞 <「私風景・街」>、
二紀会展・会員賞受賞 <「街・street」200F>

1984 日本青年画家展出品、第6回明日への具象展出品 <「私の街」100F>、相模原市買上収蔵 <「たそがれの街」200変
(二紀会展出品作)>

1985 遠藤彰子展(西武アート・フォーラム)
1986 安井賞展・安井賞受賞 <「遠い日」200F>、二紀会展・会員優賞受賞 <「光景」300変>、文化庁・芸術家在外派遣研修(〜87年)、現代日本の美術3ー戦後生まれの作家たち展出品
(宮城県美術館)、<「街」200F、「岐路」200F>、
ザ・メッセージー現代日本絵画83人展出品 <「夏の終り」50S>

1987 東京国立近代美術館買上収蔵 <「遠い日」200F>、新潟市美術館買上収蔵 <「たそがれの街」200F>、相模原市買上収蔵 <
「迷宮の街」200変>、第2回具象絵画ビエンナーレ展出品
(神奈川県立近代美術館他)、<「私の街」100F、「とばり」100F、「私の海」80F>、両洋の眼展出品

1988 ソビエト取材旅行、道展出品(宮城県美術館) <「岐路」200F>
1989 おもしろシティ・ふしぎ都市展出品(北海道立近代美術館)、<「街(ストリート)」200F>、第2回今日のガラス絵展出品
(浜松市美術館)、<「街」ガラス絵、「遠い日」油彩23×32.5cm>

1990 両洋の眼・現代の絵画展出品 <「みつめる空」100S>、
二紀会展・文部大臣賞受賞 <「私は来ている、此処に、何度も」500F>、第1回日本洋画再考展出品 <「土曜日の午後」30F>、第3回今日のガラス絵展出品(浜松市美術館)作品収蔵、
<「街」ガラス絵、「広場」ガラス絵>

1991 第13回日本秀作美術展出品 <「みつめる空」100S>、
現代美術秀作展出品(常葉美術館)買上収蔵 <「とばり」100F>、現代日本絵画展出品(北京・古宮博物院) <「街」200号>、ジャパンフェスティバル1991出品(ロンドン)

1992 遠藤彰子展(西武アート・フォーラム)、第2回日本洋画再考展出品 <「朝のおとずれ」3点組各4F>、両洋の眼・現代の絵画展出品
1993 第15回日本秀作美術展出品 <「午睡」100S>、
文化庁買上収蔵 <「ゆふぐれの果実」200変>、横浜美術館買上収蔵 <「街(Steet)」200F>、東広島美術館買上収蔵 <「見下げる空」」100F>、IMA「絵画の今日」展出品(新宿三越美術館)、<「鏡を過ぎる広場」150F>、現代の視覚’93展出品
(有楽町アート・フォーラム) <「刻ふりつむ」120F>、両洋の眼・現代の絵画展出品 <「棲みつきし夢」100S>

1994 第16回日本秀作美術展出品 <「刻ふりつむ」120F>、
相模原市買上収蔵 <「見つめる空」500F>

1995 金山平三賞記念美術展出品(兵庫県立近代美術館)、遠藤彰子「アトリエの住人たち展」(日本橋三越本店)、IMA「絵画の今日」展出品 <「死なしむな夢」500P>
1996 遠藤彰子展(神奈川県民ホール)、上野の森美術館買上収蔵 <「星」100S>、笠間日動美術館買上収蔵 <「訪う」100F>
1997 両洋の眼・現代の絵画展出品 <「揺れる刻」100S>、第19回日本秀作美術展出品 <「棲みつきし夢」100S>、IMA「絵画の今日」展出品 <「地図にはあらぬ」100S>、日本経済新聞夕刊「刑事たちの夏」挿し絵担当(〜98年)
1998 第20回日本秀作美術展出品 <「揺れる風」100S>、遠藤彰子展(日動画廊・名古屋日動画廊)
1999 両洋の眼展出品 <「たそがれの辺り」100S>、第21回日本秀作美術展出品 <「たそがれの辺り」100S>、「ふるさとニッポン展」(北海道立旭川市美術館)
2000 第22回日本秀作美術展出品 <「たそがれの辺り」100S>、北海道立旭川市美術館収蔵 <「路(みち)」300F>
2001 刻の花、遠藤彰子展(日本橋三越本店)
<500号7点を含む40点>、21世紀のメッセージ展(日動画廊)

2002 第24回日本秀作美術展出品 <「揺れる刻」100S>、安井賞40年の軌跡展 <「遠い日」200F>
2003 安井賞40年の軌跡(福岡県立美術館ほか)<「遠い日」200F>
2004 日本画壇の精華〜日本画対洋画展 (砺波市立美術館ほか)
<「揺れる風」100S>、力強き生命の詩 遠藤彰子展(府中市美術館)、朝日新聞朝刊「讃歌」挿し絵担当(〜05年)、戦後美術「俊英の煌めき」(川越市立美術館) <「ゆふぐれの果実」200M>

2005 朝日新聞朝刊「讃歌」挿し絵担当、ふるさとの美 富山を描く一二〇景 富山県立近代美術館、わたしの美術館展 横浜美術館 <「街(Steet)」200F>
2006 遠藤彰子展 Akism 生命を謳う (茨城県つくば美術館)、二紀会展・内閣総理大臣賞<「見しこと」500F×2>
2007 平成十八年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞(美術部門)、遠藤彰子展 私は来ている 此処に、何度も (網走市立美術館)
2013 Artist Today 2013(日動画廊/東京)/  第10回 女性画家の姿展(日動画廊/名古屋)
2016 Artist Today 2016(日動画廊/東京)
現在  武蔵野美術大学教授、二紀会理事、女流画家協会委員

鵜飼義丈

Yoshitake Ukai (1975~)

【プロフィール】

1975 静岡県生まれ
1998 名古屋芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業

日展会友、新日春展会員、浄土宗芸術家協会会員、浄土宗僧侶、神奈川県在住

【展覧会】

1997 日展入選 (以降12回)
1999 日春展(入選12回、日春賞3回、外務大臣賞1回、読売新聞社賞1回)
2000 川端龍子賞展(入選1回、佳作2回)        
     富嶽ビエンナーレ入選(3回)
2001 フィレンツェ賞入選
2002 浄土宗芸術祭 (以降毎年)
2003 上野の森美術大賞入選
2007 第42回昭和会展入選 (日動画廊、2011年入選)
2010 奈良万葉日本画大賞展入選
2011 ART TAIPEI 2011 (日動画廊ブース、以降毎年)
2015 第50回昭和会展 松村謙三賞 (日動画廊)
2016 鵜飼義丈展 (アートフェア東京2016 日動画廊ブース)

2020 鵜飼義丈展 (日動画廊/本店)
2021 鵜飼義丈展 (日動画廊/本店)